
好奇心に導かれ、目的を持ってつくる。
物心ついたときから、私はコンピューターに魅了されてきました。コードの行とデータの流れが何か魔法のようなものへと変わっていく、あの可能性に満ちた息づかいに。自分のコンピューターを持つ前から、年代物のデスクトップが私の全宇宙でした。電気が持ちこたえているかぎり、起きている時間のすべてをその前で過ごし、発見の喜びにひたすら浸っていました。不格好なペイントソフトから得体の知れないユーティリティまで、手に入るソフトウェアは片っ端から試して、何ができるのかを確かめたものです。やがて3Dモデリングに没頭し、見よう見まねでウェブデザインを組み立て、プログラミングをいじるようになりました。想像力を掻き立てられるものなら、何でも。
12歳のころは、カーボンナノチューブ、核融合エネルギー、ジェット推進システムに夢中でした。簡単な答えのない、そして答えがなくてもかまわない類いの問いです。私はただ、物事がいちばん根本のところでどう組み立てられているのかを理解したかったのです。
初めてのノートパソコンがやってきたのは13歳のとき。使い込まれた中古の一台で、キーボードは見た目こそ普通なのに、まるで自分の意思を持っているかのようでした。電源を入れたとたんに勝手に文字を打ち始め、自分で小説でも書こうとしているかのようでした。私はYouTubeに飛び込んで筐体の開け方を学び、その不良キーボードを基板から外しました。外付けキーボードをつないだら、あとは一直線。新しいデジタルの世界の探検が始まりました。
ほどなくして、コードで何かを作っては壊すことに夢中になりました。不格好なウェブサイトを作り、ロック解除した携帯電話をいじって、root権限を触ってはローディング画面を消していました。デバイスの中身をつつき回したあの夜更かしの日々が、データがどう流れるのかを教えてくれ、テクノロジーで本物の問題を解くことへの愛に火をつけたのです。
その熱中は、今も私を突き動かしています。いまは同じ好奇心を、違いを生み出すソリューションへと形にしています。
「人類のあらゆる問題はエンジニアリングの問題であり、エンジニアリングの問題は解決できる。」
